1FINITY、未来の通信ネットワークの体験を通して、コラボレーションと技術発展を加速するオープンネットワーキングイノベーションセンターを米国に設立

富士通グループにおいてネットワークプロダクト事業を担う1FINITY株式会社(以下、1Finity)は、富士通株式会社(注1)とともに、2025年11月に、オープンネットワーキングイノベーションセンター・アメリカス（ONIC-Americas、以下、本センター）をカリフォルニア州サニーベールに開設します。本センターは2024年12月にドイツに設立された「ONIC-Europe」に続くもので、1Finityのグローバルなイノベーション拠点を拡充し、通信事業者、通信機器ベンダー、システムインテグレーター、事業会社間の協業を推進します。本センターにおける実証は総務省の委託を受けて実施するものであり、マルチベンダーに対応し、省電力かつ大容量の通信ネットワークソリューションの普及を加速させるとともに、グローバルにおけるAPN（オールフォトニクスネットワーク）やIOWN（Innovative Optical and Wireless Network）といった次世代ネットワーク構想への理解を一層深めることを目的としています。

通信事業者が、増大するネットワーク需要に対応するためにデジタルインフラを変革する中で、マルチベンダー間の装置を相互接続する必要性が高まっており、さらにはネットワークにおいて低遅延、より高速な伝送、そして低消費電力を実現するという課題にも直面しています。本センターは、異なるベンダーの機器の間で接続検証が可能であるとともに、ネットワークの様々な課題に対応する高性能かつ持続可能な技術・サービスを実証することを目的としています。

本センターでは、実環境において異なるベンダーの機器の間で相互接続性検証を行うための環境を提供します。通信事業者を始めとするお客様は自社が保有する機器を持ち込み、様々なベンダーの技術間でのシームレスな統合が可能かどうかを検証できます。特に、IP-over-DWDM（注2）いった主要アプリケーションにおいて、相互接続性検証が可能です。

さらに本センターでは、以下の先進的なデモンストレーションを実施します。

・「1Finity T900」シリーズの水冷トランスポンダーを使用した省エネルギーな1.2Tbps伝送

・リモート光監視や遅延調整といった、新たなオールフォトニックネットワーク（APN）機能

・AIを活用したネットワークアラーム、およびネットワーク障害対応における迅速な根本原因分析（aRCA）

これらのデモンストレーションにより、業界関係者は、持続可能で信頼性の高い高性能ネットワークインフラの未来を体験することができます。

【1Finity株式会社CRO 兼ネットワークカスタマーサクセス本部長 ロッド・ネイファンのコメント】

本センターは、イノベーションの触媒となり、ネットワーク業界の最も優れた頭脳が集まってコネクティビティの未来を構想しながら、様々なコラボレーションができる施設です。本センターは、オープンスタンダードを推進し、相互運用性を促進し、環境に配慮したネットワークを実現するという当社のコミットメントを強調するものです。ネットワーク業界の皆様をお迎えし、エコシステム全体の利益のためにコラボレーションしていけることを楽しみにしています。

【関連リンク】※英語のみ
https://1finity.com/microsite/onic

【商標について】
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【注釈】

• 富士通株式会社: 本店 神奈川県川崎市、代表取締役社長 時田 隆仁
• IP-over-DWDM：ルーターから直接WDM用光信号を送信し、OLSやWDMによって伝送する構成を指す。
  

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